トラウマによる症状:再体験

外傷的な体験(トラウマ)によってできた心の傷は、さまざまな症状を引き起こします。

その1つに再体験があります。

映像や音、匂い、肌感覚など、生々しい体験の記憶と身体感覚が、意図せずでてくるものです。

トラウマによる影響がない人でも、ふいに嫌なことが頭の中にでてくることはあると思います。

違いは何でしょう。

明確に境目を決めることは難しいと思いますが”終わったこと”という感覚があるかどうかは大きいかもしれません。

嫌なことがふいに思い出されても、それは昔の嫌だったことで、今起きているわけではない、今は安全だと感じられていれば、すぐに何らかの対処をしなければいけない、とまでは言えないかもしれません。

終わったことだとわかっていても、嫌なことを思い出すことはつらいことですが、何度も思い返しては考えることで、脳は記憶を分解・消化し、自分にとって必要な要素だけを残していきます。

ご自身の症状について、どのように捉えたらよいか、何らかの対処が必要なのだろうか、もし迷われる場合は専門家へのご相談も1つだと思います。トラウマ・ケアが必要と言えなくても、専門家に安心して話すことで整理されてくることは多くあります。

トラウマ・ケア

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